AsamanSunの農にまつわる話

IT系大学を卒業して、田舎の農材小売販売店に就職した男の話。

落花生の品種について〜東北の盆地だと向き不向きがありますのでご注意を〜

こんにちは〜!

 

今日は、落花生の品種についていくつかご紹介していこうかと思います!

 

ざっとよく使われている品種について

 

 

それではそれでは、まずはじめに。。

年間スケジュール

この千葉半立ちの年間スケジュールですが、

※東北地方の天候に合わせているので千葉と若干ズレます。

 

 

  • 4月 → 圃場準備 ※マルチ張りなどをして地温を温めます。
  • 5月下旬 → は種 ※抑草剤も同時に散布して、初期除草の手間を
              省きましょう。
  • 6月下旬 → 開花 ※この時期になるとアブラムシやテントウムシダマシなど
             病気の原因に繋がる害虫が集まってくるので、
             要注意してください。
  • 7月〜8月 → 乾燥に注意
           ※落花生には乾燥には強い作物ですが、著しく空莢(カラザヤ)
           の割合が多くなりますので必要に応じて潅水をしましょう!

  • 8月〜9月 → 病気に注意
           台風の多い季節になります。台風が過ぎた後、
           病気の蔓延も引き起こす要因になりますので、しっかりと
           予防剤の散布等しましょう!
  • 10月下旬 → 収穫!!(千葉半立ち)
           ※ナカテユタカやオオマサリだと10月中旬くらい

     
大雑把に言うとこのようなスケジュールですね。

千葉半立ちが晩生の品種になるので、ナカテユタカやオオマサリよりも3週間ほど遅れて成熟するようになります。 

 

千葉半立ち

おそらく千葉で扱われている高級煎り落花生の品種に扱われている品種がこちらになりますね。 薫り高くて、味もとても濃厚です。

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http://oishii-mame.sakura.ne.jp/image/rent-chiba.jpg

 

はい、おそらく落花生の画像だけあげてもイマイチ違いを伝えにくいと思ったので全体像の画像を引用させていただきました。

 

煎り豆で食べることが一番推奨されている食べ方かもしれません。とても、美味しいです。

ただ、この品種は年間スケジュールでも書いたように晩生の品種になります。

そのため、日照量が少ない盆地や気温が低い東北地方では雪が降る直前まで路地で成育しているためリスクが多いです。また、11月に入ると落花生の体力も低下し病気にかかりやすくもなるため注意してください。

 

それから、ナカテユタカよりもかなり収穫が大変になるのでご注意を!

葉がかなり大きく広がるタイプの品種になっています。(オオマサリの次に)

 

根本だけではなく、株元から半径40cmくらいまで実をつけるため、収穫する際には掻き分けて引っこ抜かないといけないため、一手間かかります。さらに、11月ごろになると、株に病気が現れたり、子房柄が弱り始めて土中に種実を置きっ放しなってしまい、潮干狩り状態になることがあるので、重ねてご注意ください!!

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千葉半立ち

ナカテユタカ

ナカテユタカはメジャーで作りやすい品種じゃないでしょか?

味としては千葉半立ちよりは少し劣りますが、煎り豆や加工のどちらにも使われるようです。

何てったって作りやすい!!!

その理由が一目でわかる画像がこちら

 

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http://oishii-mame.sakura.ne.jp/image/rent-nakate.jpg

 

幅が狭い!!  

一目瞭然なんですね。何がいいって、周りの株とも絡み合わないため風通しは良いし、身が付く範囲も千葉半立ちよりもとても狭くなっていて、一株掴んで引っ張ればほぼ全ての落花生が収穫できます。

おそらく、一株あたりにかける所要時間が半分になるといっても過言じゃないくらい収穫しやすいですね。

なのでオススメですよ! それから、早生品種とまでは言わないですが、10月の上旬から中旬にかけて収穫もできます。そのため、葉もまだ青い状態で収穫になります。

落花生だと、最後の最後に病気が蔓延して収穫に一苦労したと言う声も頻繁に聞きますので、割と早めの収穫ができるのは心身ともに助かるようにも思います。

 

 おおまさり

はい、茹で落花生でよく聞く定番落花生になります。

おおまさりは大きいんです。

 

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https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/seikanokouhyou/h29/images/07-1-3.jpg

これだとわかりにくいかもしれませんが、このくらい大きく広がっています。今回紹介した品種の中でももっとも広がっていて、大きな種実を付けます。

 

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https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/network/field-h28/images/hata-2016-01-pho2.jpg



 左の一番大きいのが「おおまさり」であり、真ん中のが「ナカテユタカ」になります。右のは今回紹介しませんが「郷の香」と言う品種になります。

 

ふた回りくらい大きいですよね? この品種が茹で落花生にとても合うんです、、

ホクホクでビールと食べたら最高のおつまみになります。

 

この品種も、完熟まで待つとだいたい千葉半立ちと同じくらい収穫時期が遅くなるんですが、この品種はほとんどが茹で落花生として消費されます。(煎り豆にすると硬くなってしまうという理由もあり。。)

そのため、少し早めに収穫することができます。10月の上旬頃でもバッチリですね!

収穫するとどんどん甘みが落ちてしまうため、当日収穫当日加工くらいのペースでやると最高の茹で落花生が楽しめるんじゃないでしょうかね!

 

まとめ

以上、今回は非常にあっさり有名な3品種を紹介させていただきました。

他にも、たくさんの品種があるので、実際に作ってみてレビューできれば良いかな〜と思います。 実際、家庭菜園などで食べるのであれば千葉半立ちが一番食べて感動すると思いますので、種を購入して作ってみてはいかがでしょうか??

 

それでは